東京都西部、多摩地域の中核的な都市のひとつ昭島市にある、なの花薬局昭島駅前店。幅広い世代の患者さまが絶えず来局される大型店の一角に、子宮頸がんの原因となるウイルスチェックが自宅で簡単にできる検査キットの告知ポスターと、カードがディスプレイされています。
薬局では、写真右下のカードを購入するのみ。カードに記載されたパスコードなど必要事項を入力し専用サイトから申し込むと、自宅に検査キットが届く。検体を郵送するとメールで完了の通知が届き、検査結果が閲覧できる仕組み。
「子宮頸がんは、予防できるがんです。しかし、かなり進行するまで自覚症状のないがんですので、そのことを広くお伝えし、子宮頸がんになる前の状態を発見することで罹患の可能性をいち早く摘み取っていただきたい」と薬局長は話します。
カードとは、子宮頸がんの原因となるHPV感染を検査できる、自己検査キットの申し込みツール。検査キットは薬店やインターネットでも購入できますが、購入前に認定を受けた薬剤師に相談したり、検査結果に対するアドバイスを受けられるのは、大手薬局チェーンでは、なの花薬局は初です。
「薬局は女性が多い職場ですので、薬剤師スタッフ自身のこととして知識を深めています。体調で気になることや、このカードは何?でも構いません。気軽にお声を掛けて欲しいですね」。
カードを購入するだけの手軽さと薬剤師に相談できる安心を兼ね備えた、なの花薬局の「HPV自己チェックサービス」。相談時はプライバシーにも配慮してされています。
「子宮頸がんは他のがんと違い、ウイルスが原因とわかっています。感染しても多くは免疫力で自然治癒しますが、消滅されずに感染が持続することで、がんに進行します。正しい知識をお伝えすることで予防でき、また、がん検診の受診率向上に寄与することで、地域の健康を支える存在になりたい」と薬局長。
関心を持った方、体調が気になる方は、専門知識を持つ薬剤師さんが応じてくれますので相談してみてください。
(「なたね」より掲載)