銀河薬局本店は、秋田県の株式会社サノ・ファーマシーの子会社である株式会社銀河調剤の1店舗目として平成17年5月に開局した薬局です。今回は岩手県を中心に活躍されている銀河薬局本店の地域に結び付いた取り組みを、薬局長である朝賀千春さん(以下敬称略)に取材させて頂きました。
―個人的に銀河薬局様に関して、最初に気になったのは店舗の名称でした。
「銀河」というのはどのような理由でつけられたのでしょうか?
朝賀 銀河薬局の「銀河」という名称には、岩手が誇る詩人で童話作家の宮沢賢治さんが関係しています。その代表作である「銀河鉄道の夜」が薬局の名称の由来ですね。
また、一つ一つの薬局が輝く恒星になり、それが連なって銀河のように地域を照らすようになる、という願いもこめて名付けられました。
―詩人である宮沢賢治由来らしくて素敵な由来です。薬局の名称が考えられた当時から地域での活躍を意識されていたのですね。
銀河薬局本店様の概況を伺ってもよろしいでしょうか?
朝賀 当薬局では盛岡市立病院の処方箋を中心に、月に3000枚ほど応需しています。
総合病院の門前なので、応需科目は幅広く、様々な年代の患者様への対応が求められています。
現在在籍しているスタッフは薬剤師8名、医療事務6名、管理栄養士1名となります。
―薬剤師や事務の方だけではなく、管理栄養士の方も在籍しているのですね。
朝賀 そうですね。銀河薬局本店では、処方箋の応需だけでなく、来局された方の栄養相談も受け付けています。
栄養に関するちょっとした疑問や食事療法の質問に答えるだけでなく、日々の食事の栄養バランスの詳細な解析まで、様々なニーズにお応えすることが可能です。
(株)サノ・ファーマシーグループ所属の管理栄養士による健康レシピを毎月作成しており、それを薬局で配布することもしています。このレシピは利用者から好評の声をいただけていますよ。
栄養相談の様子
―医療機関を利用しているときに、日々の健康状態に気をつけようと考える人も多そうですよね。
来局したときに健康に関する相談ができるのは、利用者目線ではとても便利なように思えます。
朝賀 相談に乗るだけでなく、栄養補助食品の販売もおこなっています。
会社の経営ビジョンである「地域の健康生活支援ステーション」を目指して、様々な希望にお応えできる体制を整えています。
種類豊富な栄養補助食品売り場
―健康面に関する対応が充実しておられるのですね。
朝賀 健康だけでなく、利用しやすさも意識しています。
来局される方は車を利用して来られる方がほとんどなので、銀河薬局本店にはドライブスルーによる対応ができます。
ドライブスルーは小さなお子様連れのご家族や足の悪い方をはじめ、多くの患者様にご好評をいただけていますね。
また、このドライブスルーは他の患者様と接触しない形で薬局を利用できるので、感染症の流行期は特にこの利便性を実感いただけたと思っています。
ドライブスルー受付の様子
―医療機関の待合室というと混雑しているイメージがあるので、車内とはいえ個別の空間で待てることは心理的な負担も軽くなりそうです。
朝賀 地域のニーズにはこれからも応えていきたいですね。
岩手県は高齢化率が全国平均を上回っているので、今後は在宅訪問の拡大やオンライン服薬指導など、地域や社会のニーズに応じた業務展開を進めていく必要を感じています。
また、今年の夏にはコロナ禍以来、久しぶりに健康フェアを実施することができました。
健康相談や骨密度の測定などを行い、地域の方々からは好評いただけております。
健康フェアの様子
―今後、銀河薬局本店様で取り組んでいきたいと考えていることなどはあるのでしょうか?
朝賀 最近インスタグラムを始めたので、これから色々な情報を発信していこうと考えています。今後もLINEをはじめ、様々なSNSを通じて患者様や地域の皆様とのつながりを深めていくことを目標に掲げています。
ご来局いただいた患者様やご家族様一人ひとりに寄り添い、「地域の健康生活支援ステーション」として地域の皆様に貢献し、また信頼いただける薬局づくりを続けていきたいです。
―本日は貴重なお話ありがとうございました。
銀河のように地域を照らすという願いを込められて名付けられた銀河薬局様は、実際に地域の方々の健康や栄養面、利用する際の利便性など様々な角度から地域へ貢献しているように感じました。
健康レシピの配布やイベントの開催、栄養相談を通じて地域住民とのつながりを強めている銀河薬局本店様は、今後一層地域において輝かしく活躍していくのではないでしょうか。
Activeプラス編集部(取材日:2023年10月31日)