ローソンと溝上薬局がコラボした気軽にお立ち寄りいただける薬局です。
佐賀県の方言で「それ良いね!」という言葉がつけられた高齢者総合施設「そいよかね」。今回はその「そいよかね」の中にあるローソンミズ木原店の福手さんにお話を聞きました。
ローソンミズ木原店は、「そいよかね」という施設の中にあるそうですが、そいよかねとはどんな施設なのでしょうか?
福手さん 「医・食・住・育・薬・介」をコンセプトにした高齢者複合施設として、クリニックモール、住宅型有料老人ホーム、菓子店、そしてローソンミズが同じ敷地内に併設されています。クリニックモールには、内科、皮膚科、脳神経外科、歯科、産婦人科があり、住宅型有料老人ホームでは居住者に限らず地域の方にも参加いただけるさまざまな健康イベントを開催しています。地域の高齢者はもちろん、幅広い年齢層の方が「そいよかね」にお越しいただいています。
保険薬局である溝上薬局とコンビニエンスストアのローソンがコラボされた狙いは、どんな点があったのでしょう?
福手さん 2014年の開設当時、まだ九州には薬局とコンビニの併設店はなかったのですが、地域の生活者のニーズに応えられるように、密接に寄り添えるように、という思いからです。薬局単独だと処方箋がないとなかなか行きにくいイメージがあるかもしれません。でも、身近な存在であるローソンと併設することで敷居が低くなり気軽に立ち寄って相談いただいてます。
例えば、ローソンで購入しようと思う食べ物と服用しているお薬との飲み合わせについて聞かれることもあります。
ローソン、溝上薬局のどちらの業務にも当たれるマルチスタッフがいるので、白衣を着た薬剤師がローソンのレジにいることもあり、逆にその珍しさが、お客様と話をするきっかけになることもあるんですよ。
薬局にお越しの方も、コンビニにお越しの方もくつろげる空間が用意されています。
併設するローソンと一体となって運営しています。
健康イベントもたくさん開催されていると伺いました。健康イベントの内容や、地域の生活者のための取り組みをお聞かせください。
福手さん もともと佐賀市の特定検診の受診率が低かったことがあります。佐賀市・協力けんぽとローソンミズ木原店が協定を締結して、ローソンミズで検診の受付をできるようにして、隣接する住宅型有料老人ホームで特定検診の実施をしました。コンビニユーザーの40代以上の方へ特定健診の受診勧奨を行えることもあり、当初から多くの方に受診いただきました。受診者からは気軽に受診できると大変喜ばれ、これまで実施を重ねてきました。次の検診日を聞かれることもあります。
その他にも、住宅型有料老人ホームのスペースを利用して歌声喫茶を開催しています。老人ホームに入居されている方々とローソンミズ周辺地域の方からも参加いただき昭和の歌謡曲を歌ったり、おやつを食べてコミュニケーションを取ったりできるので、とても喜ばれています。
あとは、ロコモ体操をする運動教室、健康麻雀、手芸教室など、地域の方々が集まる機会の提供をしています。外へ出かけるきっかけにもなり、地域の方々との交流も生まれますので、認知症、引きこもりの予防につながっていると思います。
健康イベントに来られる方は、参加を重ねていくうちに明るく元気になられた方が多くいらっしゃいますので、交流できるコミュニティーの場作りが重要だと感じています。
ロコモ体操の様子。薬局が主体となり、地域の住人に参加を呼び掛けています。
(2020年12月現在は新型コロナ感染拡大防止のため、一部開催を見合わせております)
今後ローソンミズでは、どのように地域への貢献を目指していきますか。
福手さん 溝上薬局は「あなたのそばで、家族のように」というモットーをかかげています。地域に密着し気軽に立ち寄れる、集まってもらえるような親密なお店になれたらと思います。ローソンミズ周辺の方は元気だよね?と言われたらいいですね。
ローソンミズ木原店は、地域の生活者に寄り添いさまざまな形で貢献されていて、気軽に立ち寄って相談できる雰囲気がとても印象的でした。皆さんも、ぜひお立ち寄りしてみてはいかがでしょうか。
ローソンミズ木原店の福手さん、スタッフの皆さん、取材協力ありがとうございました。
Activeプラス編集部