今回は、ネオプラスファーマ株式会社の津雲台薬局でご活躍される富永由美先生にお話を伺いました。（以下、敬称略）
―まずは店舗概要についてお聞かせください。
富永 津雲台薬局は阪急千里線南千里駅に隣接する「アーバス南千里」の2階にあります。
1階から3階までは銀行や店舗、４階以上は約150戸のマンションからなっており、ビル内や近郊には内科、耳鼻科、歯科などのクリニックや、済生会千里病院、阪大病院、吹田市民病院などの総合病院も多くあります。その為、若い方から、ファミリー、ご高齢の方まで、幅広い患者様にお越しいただいています。
―地域に根差した店舗づくりの工夫やこだわりについてお聞かせ下さい。
富永 当薬局は「処方箋がなくても寄りやすい、温かい雰囲気」を目指して、ゆったりとしたスペースを確保しております。内装は木目と白色を基調にし、曲線のカウンターとソファーを配置して、柔らかさや優しさを感じていただけるよう設計しました。
カウンターと個室。店内は親しみやすさを意識している。
富永 キッズスペースも設置しており、塗り絵や絵本を用意しています。学校帰りの子供たちが遊びに来たり、本を読みに立ち寄ってくれたりすることもあります。（※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在は休止中）
また、プライバシーの配慮が必要なご相談には個室も用意しております。
その他、子育て世代の方に配慮して、「授乳室・おむつ交換室」をご用意しており、こちらはどなたでもご利用いただけます。
―処方薬以外での健康サポートについてお聞かせ下さい。
富永 まず、生活習慣病に関係のある項目（HbA1cやコレステロール）を、指先から採取した一滴の血液を使ってチェックできる検体測定器を設置しています。一項目1000円と安価かつ、短い検査時間で測定することができ、子供は連れて行くけれど、自分のことではなかなか病院で受診できない子育て世代をターゲットにしています。法律的に、測定結果を以って薬剤師が診断することはできず、あくまで自分で測定・確認することをサポートするという形ですが、必要に応じて医療機関への受診をお勧めする場合もあります。
手頃な価格で、気軽に健康チェックができる。
「花粉症によい」、「夏の疲れを取る」等のテーマを決めてブレンドしたオリジナルのハーブティーを開発して販売したり、コロナ禍以前にはアロマを使った虫よけスプレーづくり講座などのイベントを開催したりもしていました。
また、店舗には管理栄養士もいるので、オリジナルレシピの掲示やカードにしての配布等、栄養面でもサポートをさせていただいております。
ハーブやアロマも取り入れ、西洋薬のみに頼らない体質改善も図る。
―今後の展望についてお聞かせ下さい。
富永 私たちは津雲台薬局を「病院からもらった処方箋を持って行き、医薬品を引き換えるだけの場所」ではなく、医薬品だけに頼らずに、普段の生活から健康な毎日を過ごすためのお手伝いをする薬局でありたいと考えています。
インターネットなどで情報が氾濫している今の時代だからこそ、お薬や健康に関して正しい情報を的確にご案内するように務めております。
「気軽に立ち寄ってあれこれと相談でき、安心できる薬局」、「正確で役立つ情報を持って帰れる薬局」、「赤ちゃんからご年配の方まで笑顔で帰っていただける薬局」、そんな地域の皆さんの拠り所となる薬局を目指しています。
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一般的には、薬局はまだまだ「処方箋を持って行く場所」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。津雲台薬局では、好立地も活かしつつ、店舗づくりの工夫や健康サポートの取り組みにより、相談やサービスの利用だけでも立ち寄りやすい環境となっています。
取材にご協力いただきありがとうございました。
Activeプラス編集部