カフェが併設されている薬局では、薬の待ち時間にティータイムが楽しめます。通常であれば退屈な待ち時間ですが、ほっと一息とコーヒーでも飲みながら薬の完成を待てるのは嬉しいですね。処方箋がなくても訪れたくなるようなこだわりの店内と、地場産業とコラボしたオリジナル商品が必見です。


洗練されたデザインと落ち着いた空間を演出したカフェですが、これ実は薬局なんです!
今回は企画開発室の鬼木さんにお話を伺います。
鬼木さん、本日はよろしくお願いいたします!
鬼木さん よろしくお願いいたします!
まずは、藤崎店の概要についてお聞かせください。
鬼木さん はい、福神調剤薬局藤崎店は茶楼(サロン)と併設している調剤薬局です。処方箋を受け取って薬をお渡しするだけではなく、小さなことも相談してもらえる地域の人に頼りにされるような昔ながらの薬局をイメージして店舗を運営しています。

来局される患者様目線で考えたレイアウトでカフェとは店内でつながっています。
茶楼(サロン)と併設でとのことですが、患者様の反応はいかがですか。
鬼木さん 最初はコンセプトを患者様に理解して頂くのに時間がかかりました。オープンした
10年前はみなさんの健康意識がそこまで高くはない時期でしたので・・・。
気軽に健康相談をできるようにとカフェを併設しましたが体の悩みを病院ではなく薬局の薬剤師に相談してみようと思われるまではとても苦労しました。
今でこそヘルスリテラシーの向上で一般の人も健康への意識が高くなりましたが、確かに10年前はそこまで意識している人は少なかったかもしれませんね。
鬼木さん 今では健康イベントなどを行うと、病院では気軽に相談できないことを話してくださいます!


健康イベントでは診察の提案や悩みにあった商品をお勧めしてくれます。
販売されている商品にはこだわりがあるんでしょうか?
鬼木さん 販売されている商品は、市販されているでもスタッフで厳選したものを取り扱っています。また、市販にないものは自分たちで作ります。
自分たちで作るとはどういう事でしょうか?
鬼木さん 市販の製品では、例えばスキンケア商品だったらコラーゲンの含有率だったり、無添加へのこだわりだったり自分たちでもこういうのがあったらいいな~という視点で、うちでしか提供できないものを作り出しています。上質な商品とは決して高級というわけではないと思っているので、本当にいい物をみんなに手に取ってほしいと思って企画しています。


オリジナル商品はすべてが地場産業とコラボした商品!企画開発には現場の薬剤師や
栄養士が商品コンセプトに合わせてスポットで招集されます!
今後の展望をお聞かせください。
鬼木さん 今ではみんな一人ひとりがセルフメディケーションや健康予防など意識していますがカフェを作った時は健康意識がまだまだ浸透していない時代でした。しかし今ではここまで地域に浸透したのは時代を先読みしたからだと思っています。後追いではなく、先に先に患者様のニーズに対応できる環境や商品を提供するのがこれからの薬局に求められる姿だと思っています。
【編集後記】
いま現状薬局に求められる物を提供するのではなく、先を読んで患者の需要に先手を打って対応していく姿は医療の現場で一番求められる姿だと感じました。地場産業ともコラボして、地域の患者だけでなく企業とも密着している福神調剤は地元を元気にづける、人と企業のかかりつけになりそうですね!
今回福神調剤藤崎店に取材させて頂きました。
ありがとうございました!