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薬局の内と外での活躍で、存在感を発揮。地域に信頼される薬局へ・・・

宮城県 加美郡加美町
古川調剤薬局 宮崎店

宮城県加美郡加美町にある薬局、古川調剤薬局宮崎店。常駐の薬剤師は1人の小さな薬局ですが、地域での存在感はとても大きいものです。
今回はそんな古川調剤薬局宮崎店の管理薬剤師である佐藤先生に、地域での薬局の役割や、貢献についてお伺いしました。

-古川調剤薬局宮崎店はどんな薬局でしょうか?

古川調剤薬局宮崎店は、地域に密着しているいわば「町の小さな薬局」です。薬剤師1人、事務3人で運営しており、当店がある加美郡の宮崎地区はクリニックと薬局が一つずつしかありません。基本内科のクリニックですが、医療資源が乏しい地域ですので、色々な疾患の処方箋が発行されていますね。地区外の医療機関の処方箋でも地元の方は当店を利用されることが多くなっています。また、登録販売者の資格を取得しているスタッフも2名おり、私が在宅訪問やクリニックの先生に相談に行っている際はOTCや物販の購入アドバイスなどをしてくれています。
町に一つしかない薬局ですから、地域の方々にはお薬以外の面でも多くの期待をされています。そこの期待にも応えられるよう、当店では様々な取り組みを行っています。

待合室

開放感のある待合室で、ゆったりと過ごせますね。

-2019年に全面改装したと伺いました、どういったきっかけからでしょうか?また変化したところはどこでしょうか?

まず改装した一番の理由は、患者さんにお越しいただく空間を快適にしたかったという点です。今までの店舗は狭くてお待ちいただく患者さんも窮屈そうでした。町に一つの薬局ですから、混んでいるから他店に行こうという事は、あまりできないんですね。ある意味、選ばれてというよりも近いから来ていただいている。その環境に胡坐をかいて、小さく古いままの店舗ではいけないと思っていました。なので、まずは患者さんの空間をより快適なものにしようと改装に踏み切りました。他にも、改善したいポイントがいくつかあったので、対応しました。
まず一つが相談室ですね。通常の投薬台に加え、完全個室になっている相談室を設けました。小さな地域ですので、患者さん同士も知り合いが多いです。待合室で仲良く話されるのはとてもいいですが、聞かれたくないプライベートな事もあるかと思います。個室を作ることで、そんな患者さんの思いに応えたいと思いました。
他にも、OTC・物販売り場は大幅に改装しました。薬や栄養食品だけでなく、当店では生活用品も扱っています。地域の皆さんの生活に寄り添うためにも、生活用品や物販を身近な薬局で取り扱うのはとても大切だと思っています。

投薬台

プライベートな相談もできる個室もあります。

個室

個室内の様子。

-様々なイベントも行っていると伺いました。そちらについてもお聞かせください。

イベントは特に力を入れており、行政が主催しているイベントに薬局として赴いたり、薬局内で健康イベントなどを行っています。他にも、地域のイベントでは、血圧や血糖測定など健康フェアを行っていますが、その中で「服薬支援ブース」を設けています。介護が必要な高齢者の方や、お子様にどうやってお薬を飲んでいただくか。普段の投薬でも、説明はしていますが薬局の投薬台だと具合が悪くてきちんと聞けなかったり、どうしても一歩引いてしまう方が多いです。イベントのような場で、服薬の指導ではなく楽しくわかりやすく聞いていただけるので、皆さん満足して頂いていると思います。
薬局内のイベントでは子供たち向けに「薬剤師体験」を行っています。みんなが飲んでいる薬はどうやって作られるのかや、薬剤師の仕事を知ってもらう事で薬局の事や薬剤師の事をもっと知ってもらいという思いからです。体験を受けた子供が、大人になった時に夢の候補の一つに薬剤師がなったらうれしいですね。また、保護者の方も薬局の中身を知って頂く事で安全性を確認できたり、どういったプロセスのでお薬をお渡しできるのかを知ってもらえるので、地域に薬局を理解してもらうのにいい機会になっていると思います。

-地域において素晴らし存在感発揮していますね。他にも、地域のために行っている取り組みはありますか?

最近では、在宅医療に力を入れています。よく言われていることですが、今までは調剤薬局は持ってこられた処方箋に対して、お薬をお渡しするというイメージが強かったと思います。たとえ、実際の中身がどうであれ他職種の人からはそう思われていたと思います。そのような印象をまずは払拭したかったです。
以前、町の在宅医療介護連携推進協議会に呼ばれて、医療について話あう機会がありました。小さな町の医療従事者の集まりでしたが、20人ほどの参加者の中で私が知っている顔は2~3人しかいませんでした。他の職種の方同士はみんな顔見知りで、薬剤師だけがそういった活動に参加できていなかったんだと、衝撃を受けました。実際、そこでお話するまで薬局・薬剤師がどんなことをやっていて、何ができるのかを他職種のみんな全然知らなかったんです。薬剤師が、薬局の中で頑張るのはとてもいい事ですがそれだけでは地域の医療には貢献できないと強く思いました。そこで、薬局にできることを外に伝えていこうとか、薬剤師の職能を活かせるように在宅に介入しようとか、いろいろな対外的な活動を始めました。

私は現在、「かかりつけ薬剤師」として活動しているのですが当薬局も地域の「かかりつけ薬局」として情報やモノを積極的に提供しています。地域の住人や患者さんに「かかりつけがあると、色々と相談できて頼りになる」とご好評頂く事も多く、大変やりがいを感じています。更に、患者さんのかかりつけになるという事は地域の医療・介護に関する他職種からも求められています。以前は、患者さんが服薬している薬の事や飲み合わせなど、誰に聞いたらいいか分からないと言われる事が多かったです。今は薬局で一元的に管理しているので、薬局も地域を包括的にケアする一員として認められてきたと感じています。

また、地域でのイベントも多く行っています。最初、イベントを行おうとした時は、なかなか進みませんでした。地域住人や行政、他職種など、周りの人からすると、薬局がどんなイベントをするか懐疑的な部分もあったんだと思います。それでも、町の会合やイベントに積極的に参加していくうちに、薬局・薬剤師の仕事を理解してくれて、だんだんとイベントの開催もスムーズにいくようになりました。今ではお声がけ頂いて、講師としてイベントに赴く事も増えています。薬局・薬剤師が地域貢献の為に、まずは薬局・薬剤師のできることをアピールする事が大切だと感じましたね。

OTC

物販やOTCも充実しています。

薬局としての今後の展望や、佐藤さんの目標などをお聞かせください。

今後は、門前から来た処方箋を受け取るだけではなく、地域住人の健康を支える役割をしたいですね。患者さんの医療情報を、一元管理・継続的管理してくのが薬局の本来の役割だと思っています。そのためにはどんどん外に出ていって受け身の部分を変えないといけません。薬局の存在価値をもっと高めていって、ちょっとしたことでも相談に来ていただける、そんな薬局になれたらうれしいです。
また、患者様の健康を根底から支えるのも目標です。患者さんにはそれぞれ、生きがいや楽しみがあって、薬剤師は「これはしてはいけません」というのではなく、どうやったら患者さんのやりたいことができるか、一緒に考える立場だと思います。
薬で健康になってもらうのではなく、患者さん自身の力で健康になるサポートをしたいと思っています。

かかりつけ

薬局長の佐藤様。地域のかかりつけを目指します。

-あとがき


今回は地域に寄り添う町の薬局、古川調剤薬局宮崎店を取材しました。
薬局のインプットの為に何かを行うのではなく、何が地域に貢献できるのかを常に考えて活動されている姿はとても感銘を受けました。今後も地域に頼りにされる薬局として、存在感を発揮し続けていってほしいですね。

古川調剤薬局宮崎店のみなさん、ご対応ありがとうございました。

Activeプラス 編集部

宮崎県 加美郡加美町
古川調剤薬局 宮崎店

薬局情報

名称 古川調剤薬局 宮崎店
住所 〒981-4401 宮城県加美郡加美町宮崎字屋敷5番16-5
URL http://www.furu-cho.co.jp/storelist/store_miyazaki