みなみの薬局

店舗

PICKUP.012
処方箋なしでも気軽に来られる・立ち寄れるような薬局に

鹿児島県 鹿児島市
みなみの薬局

今回は鹿児島県にある「みなみの薬局」で、管理薬剤師としてご活躍中の鎌田様にお話を伺いました。(以下敬称略)
あえて薬局とは関係ないものを置くなど、薬局へ気軽に来れる仕掛けが沢山のみなみの薬局。今回は店舗づくりの工夫についてお伺いしました。

まずは店舗の概要についてお聞かせください。

鎌田 みなみの薬局では、ペインクリニックや消化器内科他、幅広い科目の処方箋を受け付けており、外来がん化学療法患者も多数ケアしています。「処方箋なしでも地域住民の人が誰でも立ち寄れる、気軽に来られるような薬局」をコンセプトに、店舗の外観もカフェ風に作られています。

外観

店舗外観。カフェ風で入りやすそうですね。

店内

店内のデザインもオシャレに作られています。

店舗づくりや運用についてどういった工夫をされているでしょうか?

鎌田 地域住民の方が気軽に入りやすいということで、常に開けられる日は、テラス席側を開放していて、入口以外からでも入りやすい作りにしています。室内には、「一見薬局とは関係ないものを、あえて置く」ことを心がけています。ポラロイドカメラとか、タイプライター、大きな本棚を作って、小説やエッセイなど様々な本を置いています。薬局とは関係ないものを置くことで、待ち時間の感覚を短縮させたいという意図もあり、その結果患者さんとお薬以外のやり取りが生まれている感じがします。実際に興味を示して下さる患者さんも多く、「家にあっても自分では活かせないから、これあげるよ」とものを持って来て下さる患者さんもいらっしゃいます。

カメラ

「一見薬局とは関係ないものを置く」ことで患者さんの待ち時間短縮や会話にも繋がっています。また、展示するものは社内で検討したり、患者さんからいただいたものを展示しています。

本棚

本の種類も、あえて病気とは関係ないものを置いています。

OTCの商品に関してもこだわっており、鹿児島のものを中心とした商品のラインナップと食品を多めに置いています。鹿児島は、ハーブの栽培や薬草の栽培が意外と盛んなため、霧島で栽培されたハーブを使ったアロマオイルを販売したり、それを使ったマスクスプレーとか地場のものを置くようにしています。

OTC

鹿児島市内では中々買えない大隅半島、霧島、九州山地の方の食品などを置いています。

他にも、薬のお渡し間違いを極力少なくするために、二重三重のチェック(調剤監査)をしていますが、万が一間違ってお渡しした場合でも、「調剤事故」を防げるような対策をとっています。それが「毎日棚卸」と「調剤時カメラ録画」です。毎日業務終了間際にその日出た薬品の数を棚卸し、薬品の数にずれがあれば、録画したものを確認して状況を特定して、患者さんが気づく前に薬局側から連絡して即日対応ができます。患者さんに影響が出る前に連絡できる体制になっています。

棚卸

ミスによる影響を少しでも抑えるため、毎日欠かさず確認を行っています。

その他、地域の為に行っている取り組みがあればお聞かせください。

鎌田 処方箋がなくても、誰でもご利用いただける管理栄養士の食事指導のイベントを月一で行っています。店舗内に予告ポスターを張り出したり、SNSを使って告知をしていて、新しいイベントですが毎回相談者が途切れることがない人気企画です。

あとがき

「処方箋がなくても気軽に立ち寄ってもらえる薬局」をコンセプトに多くの工夫をされているみなみの薬局。
今後、薬局が地域活動をするのではなく、地域活動をする人たちが薬局に繋がるという新しい仕組みを作りたいと日々努力を続けています。

みなみの薬局の皆さん、取材協力ありがとうございました。

Activeプラス 編集部

鹿児島県 鹿児島市
みなみの薬局

薬局情報

名称 みなみの薬局
住所 〒892-0854 鹿児島県鹿児島市長田町15−8
URL https://minamino-pharmacy.jp/guide/